フリーランスとしてスタートした時にそこにランサーズがあって..という品の良いテイの文章を並べようと思っていたのだが、そのなかの人々の顔を思い浮かべるとき…、いややっぱランサーオブザイヤーを受賞させていただいた立場としていや酒を酌み交わしたりおすすめサウナリストをもらった間柄としてこの際一言物申すべきだという衝動に駆られたので、いや今しか祝言は言えないかもということで、もうそういうのを置いて推敲もせず投下しようと思う。
あまり他の企業やPRと深い接点がないので比較考慮はできないのだが、折に触れて接する機会があった立場として語ってみたい。
#私とランサーズ

このウェブが行き渡った時代で、またユーザー目線でということが語られて久しく、確かにユーザーと企業の距離感は非常に近い。
しかしその中でランサーズはユーザーとの関わり方は、結構信条がある。
なぜ「私とランサーズ」というようなキーワードとともにUGMが生まれるんだろうと考えてみると、プロダクトというより、その中の人、社員の方々と近い距離感で感じられるからかなとは思う。
いや確かにお声掛けをいただく機会に恵まれていたからというのもあるが、結構積極的にユーザーというか、市場というか、画面の向こうの人たちとやっていこうよ感の温度が熱い企業と感じる。
マイページのちょっとしたディテールの工夫、信頼性の評価、「こうしてくれたらいいのにな」という声に時間がかかってでも手をかけてくれる改善、時に起こりうるだろうトラブルの時のプラットフォーマーと書いて矢面と読むそのときの応じ方など、ちゃんと向き合ってくれてる顔が見えるのだ。
はじめに中の人と直接接したのは、2014年の「47都道府県おじゃまします!フリーランス交流会 in 沖縄」というイベントから。
沖縄で28弾ということで、オンラインの企業が本当に全国のユーザーを回ってることに驚くとともに、その時から立ち位置がプロモっぽくなく横のつながりのような、共感力のある方達という印象があった。
それ以来、イベントや諸々で一緒する機会が多かったのだが、全然ITだとかベンチャーだとかクラウドとか置いといてとりあえず一様にみな泥くさくあつい。人間味がある。
もうこれは社長のせいだと言ってもはばかりないと思うのだが、伝播し波及していく中でもさらにジェネレートされていって地球温暖化の一因となっている節がある。
それがよく表れてるのは毎年のランサーオブザイヤーだろう。
その副題はフリーランスの祭典と銘打っていて、活躍を表彰するという形を持ちつつユーザーとの関わり方が熱いものを毎年感じさせる。

地方から見上げる庶民からすれば渋谷のIT企業だ、KDDIから大型融資だと聞いたときはもうちょっとカチッとした手の届かないすましたイメージを持ってもいいかもだけど、なんとか日本の労働環境を変えたいとそこにコミットするメンバー、奥地の僻地でも弾丸出張でユーザーに会いにいく広報、ユーザーの家族の成長の様子に涙を浮かべるスタッフ、自分からフリーランスになっちゃう社員など、意識的にか無意識にか、そういうプラットフォームたらんとするそれが、ランサーズの定義がもうできていて、それらから感じられるのはすごいと思う。
いやきっとサウナのそれのように、高まったその熱が極上の水風呂に全身を沈めるときのように冷めてしまうようなパブリックにできない危機もあったことだろう。
だがそれを繰り返していって整っていくのだ。それしかないのだ。
目的と目標は、違う。
そしてその整ったカタチの一つとして、今回の上場があったのだ、だろう。
いやあきっとそれに向けて整えていくのは本当に苦労はあっただろう。
そしてそれはこれからも、いやこれからがもっと大変だろう。
だがしかし。
働き方という、人の人生を左右しうる、毎日の食卓に上るメニューを左右しうる、そして子供たちの笑顔に直結しうる分野での革命をできうる最高のポジションにあるわけだから、まだまだまだまだやれることはあるのだから、今後もガンガン変えていってほしい。
宿命だと思って、批判や垣根を吸収して滋養分にしてさらに普通の人ではできないことをしてほしい。
手作り感があったかかったイベントは、艶のあるコンテンツを持った規模に成長していく。
今後はもっと、数字だコンプライアンスだなんだと気にすることも諸々増えていくかもだろう。
特にサービス立ち上げからのメンバーとコラボする機会が多かっただけにその温度を感じられた部分もあるだろうけど、このランサーズウェイは引き継がれていくものと信じてる。
そして同時に、卒業していくメンバーもこの熱を持って多様なフィールドで活躍してくことであろうから、そうなるともっと新しい企業像、働き方に発展していくのが楽しみだ。
ランサーズ、おめでとう。