コーヒー豆のオンラインセレクトショップを発見。GOOD COFFEE ONLINE SHOP

懇意にしていたONIBUS系列のコーヒーショップ「ABOUT LIFE COFFEE」の定期購入プランが終了したことを受けて、代わりになってくれる、日々の魂の渇きを潤してくれるコーヒーを探していました。
そして、都内出張の際は時間を取り分けて寄っていたGLITCH COFFEEがジョインしたコーヒーのオンラインショップを見つけました。
その名も「GOOD COFFEE ONLINE SHOP」。

GOOD COFFEE ONLINE SHOP

先月に発注を行い、そして楽しみにしていた定期便が届きました。

定期便サービスって、意外とない

コーヒーの定期便というのは需要があるにはあるとはいえ、やはりスペシャリティコーヒーの分類にて定期便を運用して行くのは難しいところがあるのか、長くサービスを続けられるストアは多くはない印象があります。
古くは365coffee、また上記のABOUT LIFE COFFEEもそうだったのですが、数年前後でサービス終了するパターンがあり、地方に住みつつ最前線のバリスタのセレクトコーヒーを定期的に味わいたいという層の人間の一人としては惜しむ市場でした。

定期便でなければ、それなりにオンラインショップを展開しているところは少なくありません。
けれど、オンラインショップの維持費やプロモーション、送料そして何より優れた豆の仕入れと質を落とさずに…と考えたらある程度の見込み量やスタッフがなければいけないのだろうなあと勝手に想像しています。

安いコーヒー豆ショップはたくさんあるのです。楽天をのぞけば70%OFF!なんてところはたくさんあるのですが、一杯のコーヒーに命が救われるような、その日の悪運が一気に霧散するような、そんなクオリティを持つコーヒー豆を届けてくれるような、コーヒーショップの存在です。

しかし今回は、複数の店舗が寄り添って一つのコーヒーオンラインショップを行うという面白い取り組みで、期待をしています。

面白いのは、月代わりでロースターが変わるというルール

定期便の名称は「ENJOY COFFEE(コーヒーサブスクリプション)」。毎月どんな豆が届けられるのか、そのバラエティが定期便の魅力であったりするのですが、Good Coffeeの場合は「毎月2つのロースターをピックアップして、それぞれ1種類ずつ、合わせて2種類のコーヒー豆を毎月お届け」というものです。
単に豆の種類、というよりもそのカフェまたはロースターの豆のセレクト、そして焙煎方法によってコーヒーの特性は変わるので、とても興味深いと思いました。

毎月2回の締め日と発送日

これは定期便以外の豆の単品購入についてなのですが、注文の都度に発送するのではなく、発送日を決めてしまっています。
多くのカフェやロースターでは、焙煎する日というのが決まっていたりします。
発送日を公に決めてしまっていることで、また定期便と同じ発送とすることで、リソースの割り振りができたり、届く豆のクオリティの意地が可能になるので、有りのアイデアだなあと思いました。

送料込みで2,400円から

だいたい3,000円〜4,000円の価格帯が多い定期購入プラン。
当方沖縄であるため、400gくらいのコーヒーを注文するだけで1,200円くらいの送料かかるケースがあります。
400gプランでも送料・消費税込みで3,900円なので、それを踏まえると悪い金額ではありません。

今回飲んでみたのは、ETHIOPIA HAMBELA ALAKA(washed).

まだ注文可能な豆の種類は多くないのですが、GlitchさんのETHIOPIA WashedとSun driedとあったので、定期購入とは別に購入してみました。

コーヒーの面白いのは、温度によって味が変化すること。
このエチオピアは、温度が高いうちはいろんな種類の酸味がバランス良くまとまっているような、しっかりとした味。冷めて来るに従って、トマトのような、オレンジのような酸味がどんどんと引き立てられてロシアンティーのようなトリップをさせてくれます。


コーヒーのような日々の嗜好品は、定期購入が便利

Amazonでも定期購入便があり、日用品から食品までうちも使っています。
また、食材宅配サービスも使っています。
思えば新聞や雑誌、ネット動画の配信サービスも定期便がありますが、決済が行いやすくなったこともあってサブスクリプションは今どんどん増えている印象があります。

どうしても量産し顧客ボリュームを確保しやすいアイテムやサービスが中心となってはしまうのですが、今回のスペシャリティコーヒーのようなタイプの嗜好品においても、市場として根付いていくといいなあと願う今日この頃です。

その一杯がきっと至福になる。コーヒー好きならみて損はない、「A FILM ABOUT COFFEE」

少し前の映画ですが、コーヒー文化を美しい映像でまとめたドキュメンタリー「A FILM ABOUT COFFEE」(2015年公開)をみました。

2015年に米ブルーボトルコーヒーが世界初進出の第1号店として東京に店舗を構えるなど、近年、世界的な広がりや盛り上がりを見せる本格志向のコーヒーカルチャー。現在のコーヒー文化を牽引する、ニューヨーク、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、東京の5つの都市で活躍するコーヒー店オーナーらプロフェッショナルたちのコーヒーへの哲学や仕事ぶりなどを追った。

別のコーヒードキュメンタリー『おいしいコーヒーの真実』(2008年公開)は、「フェアトレードの大切さ」を訴求したテーマだった。

コーヒーの需要が高まるにつれ、栽培農家にちゃんと還元するために求められていたのが「フェアトレード」。

しかしさらに需要が高まってくると「クオリティ」が求められてくる。

そこから一歩進んで、「ダイレクトトレード」という現在の流れを描いているのが、今回の「A FILM ABOUT COFFEE」です。

生産農家とダイレクトに契約して、その農家と共同で良いコーヒー体験を作り出していく。

コーヒーのサードウェーブと言われている、浅煎りのスペシャリティコーヒーの追求の流れを進んでいくと、生まれるべくして生まれるものだったと言えるとわかります。

もれなく私も浅煎りコーヒーのファンで、都内のカフェを折にふれては訪れ、味にハマっています。

コーヒー本来の味をもっと引き出そうとするとき、それはどれだけ生成過程の中で「品質を落とさないか」にかかっています。

農家とどのように協力してコーヒーの美味しさを引き出しているか、そして豆が店舗に届いてからどのような加工を経て提供されるか、実に奥が深く、それはカフェの運営スタイルや味に表れてきます。

そんな意味で、生産者と提供者、そして消費者ははっきりとつながっていることがこの映画からもわかりました。

ブルーボトルコーヒーの創業者、ジェームス・フリーマンも映画の中でコーヒーの魅力について語る(公式ウェブサイトより)

カフェオーナーやバリスタのよりおいしいコーヒーを追求する姿勢は、コーヒーを楽しむ僕らにとっても尊敬するほど素晴らしいものであるし、そして生産者にとっても誇りと地域の発展をもたらすという、いい循環を生んでいくはずです。

美しい映像とともに、一杯のコーヒーに美味しさを求める姿勢が、ひいては世界中の発展につながっていくよ、とポジティブなメッセージの香りが漂う映画でした。

お気に入りのコーヒーのお供に、いかがでしょうか。

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コーヒーの盟友、ローソンの麦チョコが新しくなった

仕事中のコーヒーブレイクのお供のスタンダードとなっているのが、麦チョコだ。

ほとんどのコンビニで100円程度で手に入る割には、すぐになくならないちょうどいい量のため、大変コストパフォーマンスがいい。

私の周りで手に入るのは、無印良品、ファミリーマート、そしてローソン。時折の本土出張の際にはセブンイレブンのものも手に入れるようにしてる。

それぞれの特徴は改めて語りたいと思うが、最もコーヒーに合うと思うのは無印良品の麦チョコ(通常の倍の200円もする)。

その次点に着くのがローソンの麦チョコだった。

チョコレートのコーティング加減も柔らかすぎず、そして加減のついたビターさが甘さを立ててちょうどよかった。

そしてこの度、パーケージデザインが刷新されているのを見かけた。
たの100円おやつもデザインが合わせて変わっていたため、よくあるマイナーチェンジかと思っていた。

しかし、味も変わっていたのだ!

「ローソンセレクト」の名の下、「ちょっとクオリティを意識したおやつ」との印象を受けるパッケージに変わった

「ローソンセレクト」の名の下、「ちょっとクオリティを意識したおやつ」との印象を受けるパッケージに変わった

ミルクチョコレートよりの甘さになっていて、口当たりも軽くなったように感じる。
どんどんと口に運んでしまうではないか。

これは、無印良品のそれの造りと別のルートへのアプローチだ。
無印良品の麦チョコは、比べれば大人向け、初めの口当たりからカカオらしさを感じさせるリッチさがあり、甘さの中に複雑さも隠したチョコレートらしい味わいがクセになる。

対してローソンの麦チョコは、もう少し万人向けの甘さだ。厚みはない。しかし麦とのバランスがちょうどいい。

多分、ウイスキーなどと合わせる時にはまた変わってくると思う。

けれど、浅煎りのブラックコーヒーなどとの相性は抜群だ。

これによって、麦チョコランキングに変動が起こりうる。
近いうち無印良品の麦チョコを入手し、テイスティングをする必要がありそうだ。

Blue bottle coffee 青山へ行ってきました

東京出張の機会にあわせてコーヒー界の黒船と名高い、ブルーボトルコーヒーにいってきました。

ブルーボトルコーヒーとは

アメリカのサンフランシスコで新たなカルチャーが誕生……といっても、テクノロジー系スタートアップではなく、コーヒーの話だ。「マイクロブリューコーヒー」(あるいは「マイクロ・ロースター」「サードウェーブコーヒー」「第三の波」とも)は、1カップずつ丁寧にいれるのが特徴で、その芳醇な香りと味わいは、早くも全米を席巻する勢いだ。そして、その源流とされているのが、サンフランシスコの『ブルーボトル・コーヒー(Blue Bottle Coffee)』である。
今回訪れたのは、国内では二件目となる、南青山の店舗。
オープンして間もないため、長蛇の列があると言われていて、平日の開店直後なら並ばなくて済むと聞きましたが、10:00の開店前でも、20人以上の列。
春とは思えない、北風の吹き荒む寒空にも関わらず、猛者たちが連なっていました。
暖をとるためスタバでラテでも買って並べばよかったとか間違った後悔をしつつ結局20分ほどガタガタと震えてから、ようやく案内してもらいました。

落ち着いたショールームのような空間

青山店は、もう青山らしいショップや会社の並ぶ通りに面したビルの二階。

ちなみにすぐ隣もコーヒーショップです。

‎青山カフェは3月7日にオープン

‎青山カフェは3月7日にオープン

ぞろぞろと連なり期待とともに脇の階段を進むと、香ばしい豆の香りが届き始めます。
主張のある、明るい植物の香り。

中を覗くと、シルバーの厨房を囲むように、明るいにぎやかな空間が広がっていました。

満員なら50席はあるでしょうか。しかしフル稼働ではなく、スタッフで許容できる人数ずつ案内しているようです。

 

明るい店内
スタバとどうしても比べられますが、スタバはコーヒー豆のような重厚なインテリアが多い気がします。
対して、欧米のSOHOにありそうな、明るいグレーや白を基調とした清潔感のある空間です。

これがブルーボトルだ、という味の定義がはっきりした味わい

くっきりした酸味でしたさて今回は、エスプレッソ、そしてブレンドコーヒーを頼みました。
さあどれだけ期待値に応える味か、というと。

オレンジのような酸味がしっかりしたエスプレッソ!

エスプレッソは、今まで飲んだことがないような、鮮やかな酸味が特徴的でした。

コクのある、エスプレッソならではの苦味やとろみをはっきりと支えてます。
コーヒーって、面白い!と言い切れる味です。

ブレンドコーヒーの銘柄は、スリーアメリカンズ

こちらもスパイシーな中に明るい酸味があります。美味しいです。
そして薫り高い。アロマ、とこれは呼んでいいと思います。新鮮な豆を使える強みですね。
エチオピア、コンゴ産。
これが、いわゆるブルーボトルらしさなのでしょう。
アメリカらしいわかりやすさというのか、堂々とこれが我々の味だっ、とアイデンティティー持っているのは好感です。
豆のコレクションだけでなく、焙煎による味の特徴作りにこだわっていると言われていますが、これを味わうために訪れる価値はあるかな、と思います。

カップがガラスなのはコーヒーの色も楽しむため?

エスプレッソはホワイトの陶器のカップなのですが、ブレンドコーヒーはガラスでできたカップでした。
熱伝導の都合や扱いやすさ、文化もありあまり透明のカップは暖かいコーヒーを飲むためにあまり使われない気がします。

ファミレスのジョイフルのドリンクバーが確か透明でしたよね。
でも、時折紅茶を飲む店では透明のグラスを使うことがあります。
紅茶の場合と同様、もしかしたら注いだコーヒーの色を見て視覚でも楽しんでもらうためなのかな、と感じました。

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日常の中の第三の場所、としての提案でスタバはその存在を確立しましたが、ブルーボトルは本来のコーヒーショップにより近く、ただ新しいコーヒーの文化をつくってる、とみてもいいのかもしれません。
レストランのようなレイアウトだし、机の高さや大きさを見ても、ノマドワークや保険屋が説明事項読み合わせのために使う場所ではなく、コーヒーを味わう目的の人向け、という感じです。
場所もありますが、ビジネスマンとかアーリーアダプター的な人が店内には多い気がしました。

ブームでちやほやされている存在はちょっと、というこだわりの人でも、コーヒーすきならば一度味のコレクションのために並んでみる価値はあるかもしれません。


[青山 カフェ]
〒107-0062 東京都港区南青山 3-13-14 2F 店舗面積 189m(2 室内)
46.2m2(テラス) 営業時間 年中無休
10:00~21:00


おまけ:

イングリッシュマフィン。

イングリッシュマフィン

イングリッシュマフィン

アボカドとピクルス、マスタードがほんとに程よい酸味で美味しかったです。こちらも香り高い。

肥前吉田焼の陶磁器コーヒーフィルターCafe Hatが大変いい感じ

もうウェブのことではなくコーヒーのことばかり取り上げていますが、お世話になっているアシストオンに陶磁器製のコーヒーフィルターが紹介されていました。
コーヒー好きとして大変興味津々のアイテムのため早速手に入れて愛用しています。

多孔質磁器をつかった、コーヒーフィルター

購入したアシストオンさんは、気の利いたアイテムを売っているお気に入りのセレクトショップ。

そこではこんな解説がありました:

ドリップ方式で美味しいコーヒーをいれるために、もっと最適なフィルターの素材は無いだろうか?そこで作られたのが、この224 porcelianの「Cafe Hat」。
素材は磁器。作ったのは、佐賀県嬉野市(うれしのし)の陶磁器ブランド、224 porcelain。嬉野市の焼き物は肥前吉田焼といい、400年もの歴史がある、磁器の産地としては最も古い地域のひとつ。
長い歴史のなかで鍛錬された技術で、ひとつひとつ丁寧に作りました。これまでに無かったコーヒーの抽出用フィルター。従来の紙や布、金属のフィルターとは違う、コーヒーの味と香りを大切にしたい方にお使いいただきたい、新しいフィルターです。
Cafe Hat

職人が継承してきた技術で丁寧に作った陶磁器のフィルターなんてそそられるじゃあないですか。

この陶磁器は、焼き物でありながらミクロの細かい穴が無数に開いた「多孔質磁器」という新素材らしく、そのミクロの穴でフィルタリングしたコーヒーのエキスが抽出されるわけです。

coffee hat

同梱されていた説明書によると、「陶磁器ならではの遠赤外線効果と、ミクロの穴で水に含まれるカルキ臭や不純物まで取り除けるので、今までとは違った味わいになる」とのこと。

さっそく、陶磁器フィルターでのコーヒーを。

陶磁器のポットとともにフィルターサーバーとなるコースターがついてきます。白、青、赤から選べるのですが、鮮やかな質感に惚れて赤のコースターにしました。

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説明書には、コーヒーは粗挽きがオススメとのこと。
普段比較的細かくしているので、それよりかは粗めでやってみました。
しかしもっと荒くてもいいのかもしれません。

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ここまでアップにすると、陶磁器の質感がよく分かります。

豆の量は12gぐらいが目安だとのこと。

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お湯を注ぐと、ポット全体から湯気が立ち上ります。

これはペーパーやプラスチック、セラミックのよくあるフィルターでは見られないこと。
ポット全体にあいたミクロの孔からでてるんでしょう。
なんかわくわくします。

ポットの外側も湿って水滴が溜まっていっています。

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ポットの底部分、円錐の頂点にあたるところは孔がよりこま目に開いており、ここから主に抽出されてドリップされていきます。

さて、味の方は

コーヒー豆は以前ご紹介したカワクラのオールドビーンズ。この時点で美味いです。

しかし飲み心地としての滑らかさ、マイルドさがより際立った味となった気がします。酸味、渋み、もっと主張が強くなった感じ。

購入したアシストオンの説明によると、

豆の油分を適度に吸収し、適度にコーヒーに落としてくれるので、まろやかな味わいのコーヒーが出来上がります
Cafe Hat | AssistOn

とのこと。

ずっとペーパーフィルターだったので、ペーパー特有の紙っぽい味や臭みは感じてなかったのですが、こうして比べてみると違いが明らかです。

メンテナンス性も抜群。

残ったコーヒーの粉も捨てて水洗いするだけ。ペーパーも洗剤も使わないので結構エコです。ミクロの孔が目詰まりすることがあるので、たまに炙ると元通りになるというスマートさ。

この穴の中に洗剤などが残ってしまうため、お手入れのときは、絶対に洗剤では洗わないようにしてください。コーヒーの抽出が終わったら、水かお湯でコーヒーの粉を洗い流すだけです。

ご利用を繰り返して、コーヒーの抽出に時間がかかるようになった場合には、次の方法でメンテナンスを行います。フィルター部分をトングなどで挟み、コンロの上で直火にかけて、ゆっくりとあぶってください。煙が出なくなったら、微細な穴に貯まった油分が無くなった証拠です。誤って細かく挽いたコーヒー粉で抽出し、目詰まりした場合にも、この方法で取り除くことができます。目詰まりが深くなる前に、こまめにこのメンテナンスを行うと、次のお手入れがラクになります。
Cafe Hat | AssistOn

本体価格3,500円なので、日々コーヒーを飲む人からしたら十分元が取れるものではないでしょうか。

何か消耗品というより、お気に入りのスーツや革靴、鞄を手入れしながら付き合っていくような、そういう大事にしたくなるようなクオリティがいい感じです。

Cafe Hat

Cafe Hat | AssistOn

 

カワクラコーヒーを3ヶ月飲んでみて感じたこと

3月頃から始まったコーヒー定期便カワクラコーヒー、数ヶ月家で飲んでみた感想です。

カワクラコーヒー

カワクラコーヒーはこだわりのコーヒーを毎月届けるというコーヒー定期便サービス。毎月テーマを決めて届けられるシリーズ物も今回で5回目となります。

今回のコーヒーはキューバ

同梱された今回のメッセージカードにはキューバ豆の紹介が。

このコーヒー豆は、葉巻のような風味が楽しめます。
葉巻と言ってもピンと来ない方は、ほした草のような香り+カラメルソースというように捉えるとわかりやすいでしょう。
キューバの豆と言えば、クリスタルマウンテンとしてよく知られている粒の大きなETL、続いてTL、ALというようにサイズの大きさで等級が定められています。
よりキューバの豆の個性が感じられる味ということで、今回はTLが選ばれました。

正直葉巻を吸ったことがないのでw

でも小学校で使っていたプリント用紙のような、しかしもっと有機的ないい香りです。こういうとき表現力の限界を嘆きたくなりますね。

香りだけでなく味も飲みやすく、イヤな酸味はなくすっきりした苦味。またこのひと月やっていけそうです。

せっかくの毎日のコーヒー、香りも楽しもう

香りを楽しもう

こうやって数ヶ月飲み続けてると、だんだんと他のコーヒー焙煎店との違いが見えてきて、今回のカワクラのオオヤさんのところの特長は、豊潤な香りだなと感じます。

香りというのはまあ完全に主観に近い評価点ですですが、コーヒーという分野では、そして日々のパートナーとしては大きな要素です。

先月のマンデリンは、封を開けるとてごねハンバーグを焼いた時のような躍動的な香りがして、しばらく経つとココナッツのような柔らかみの味に変わってくるような香りがして面白かったです。

他の豆でもそうなんですが、淹れた後家中に充満するコーヒーの幸せな香りが、なんかいいアロマなんですよね。

最近はビールでもよなよなエールだとか香りでも味わえるものが出てきていますが、その素材だけが持つ香り高さを活かせる焙煎の職人技はポイントです。

しかし、この豆をこう焙煎したらこんな香りや味になった、という”結果”としての作品なんでしょうか。
それとも緻密な経験や技術とのノウハウによって、この香りを実現するためにはこう焙煎する、とやって完成するんでしょうか。

ぜひぜひこういった逸話も聞いてみたいです。


カワクラコーヒー、次の定期便シリーズもそろそろ募集があるのではと勝手に予想しているので、コーヒー好きな方は試してみては。

カワクラ

こだわりのコーヒー定期便「カワクラ」の第一便が届く

PCに向かう作業をしている人は、その合間や息抜きにコーヒーをたしなむ人も少なくないでしょう。
僕もその一人、そしてインスタントではなく豆からのコーヒーを楽しみたいタイプのやつです。

 

さて少し前にどこかの紹介で見かけた、こだわりのコーヒーが定期的に届くというコーヒー定期便サービス「カワクラ」に申し込みを行いました。

カワクラ

 

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サービススタートのため限定20名のみということで、春先の三ヶ月間、月に一度定期的に届くというサービス。

 

運営会社などを調べてみると、クオリティあるUX設計やアプリ開発を行なっているところのようで、そういったチームのプロデュースするコーヒーサービスということで何割増か楽しみです。

 

実はその前は、おなじくコーヒー定期便サービス「コーヒー365」というサービスを1年ほど使っていました。

 

コーヒー365

 

コーヒー365

月毎に世界中の異なるコーヒー豆が届くというサービス。品質もよく満足していたのですがあえなくサービス終了となり、変わるコーヒーショップを探していたところでした。

初回のテイスティングセットが到着しました

初回版はテイスティングセットは焙煎度が4種類に分かれており、その好みをメールで知らせると、その好みに合わせた焙煎度のコーヒーを次回から届けてくれるというもの。

 

先週はじめあたりにこの初回版が届きました。

 

100gずつ、光遮断の袋に詰められたコーヒー豆たち。それぞれの焙煎度に応じたカラーのステッカーもその質感を高めます。

 

カワクラコーヒー

 

同梱されたガイドブックもまた可愛らしく、コーヒーの特長や飲み方について語っていました。デザイナーさんがいい仕事をしています。

 

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この焙煎度のガイドブックなどからもコーヒーへのこだわりがあることがよく分かります。

例えば豆の選定について次のような一文があります。

 

「ひとまず、産地はおいておいて、好みの焼き加減を選びましょう。」

寿司だって、素材や鮮度も大事ですが、あのシンプルな構成の貫に込められた寿司職人の経験と機知の技術が味を左右するわけです。

 

スタバやコーヒーばかでなかろうと、産地で基本コーヒーを選ぶことが慣例となっていて、でも本来、素材も大事だけど調理の仕方次第だということを改めて考えさせられました。

 

 また保存方法については次のような記述が。

コーヒー豆の味を育てるとは

焼きたてのコーヒーは味が薄くぼやけていて、煙の味がするので、決しておいしいものとは言えません。焙煎した日から、5日目、10日目、20日目とともに眠っていた味が、起きては産まれ、産まれては消えていきます。是非、常温保存にてお楽しみください。

 

コーヒー豆も鮮度が大事、との固定観念があったので、できる限り光や空気の影響を受けないよう、冷蔵保存していました。

ウイスキーを愛でるかのように、日々環境の影響を適度に受けながら毎日変わる味を楽しむ、というコンセプトは、よくコーヒーを知っている焙煎人こその言葉だと思います。

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さて実際の風味は

楽しみにしていたのは、4種並べてのテイスティングです。普段わざわざ時間を作ってする機会のないことです。

 

4種ともに共通するのは、パルプのような、カカオのような、生き生きとした香りでした。それぞれの豆は焙煎度によって明らかに色や照り、挽いた時の柔からさが異なっていました。

 

味は主にその濃さがよく表れていて、確かにここに好みが表れてくるのではと思います。どれも後味の酸味はほど良く、残り香も味わえます。

 

深焼き、中深焼きはパンチある、カカオ率高いチョコレートのようなうっとりとした時間を楽しめます。

 

浅焼きはストレートの紅茶のようですっきりしており、濃いタイプが苦手な人にはいいかもしれません。

 

今回は「中焼き」という種類を、わたしは定期便として選びました。香りに伴う甘さ、舌に残るまろやかさが好みに合い、ずっと飲める味です。

コーヒー「カワクラ」

コーヒーでも酒でも、アートでもそうですが、こだわりが一般の度合いを越えると大変クセが強くなり、それがまた愛着を抱かせつつも近づける人が少なくなっていきます。

 

そしてそのレベルが上がっていくと、表現できる(理解できる)コトバもまたシンプルにまたは難しくなっていくものかもしれません。

 

しかしその絶妙に美味いラインを引き出す焙煎人のオオヤさんやプロデューサーのこだわり、大事にしたいと思います。

 

ということで、もし次回募集の機会がありましたら、コーヒーを楽しんでみたい方はぜひお申し込みください。

 

今回は限定募集という形でしたが、メールでのフォローも自動返信的なものではなく、顔の見える運営という印象を受けました。長く続けて頂きたいと応援しています。

 

カワクラ